今回のヤンゴン便りでは私ティザー・ココが現在のミャンマーの状況についてご紹介します。
現在のミャンマーの状況ですが、コロナの感染者数や死者の数は、非常に少ない値で推移していることから、朝や夕方は近所にあるカンドージ湖の公園で散歩する人が増えてきました。
カンドージ湖の散歩道
昼間はレストランやスーパーマーケットも通常通りオープンし、多くの人々が外出して食事や買い物を楽しんでいます。
ただ、ガソリン価格の値上がりをきっかけに、多くの商品で価格が上がり、一般家庭の家計を苦しめるようになっています。それでも会社近くのレーダン通りは多くの車で混雑し、路上市場には豊富な食材が並べられ、人々が買い物を楽しんでいます。
<レーダン通りの車の流れ>
<路上市場の様子>
困っていることとしては銀行の活動が大きく制約を受け、現金の流通が抑えられていることです。銀行に預金しているお金を自由に引き出すことも難しい状況です。従って、人々は買い物をする際は出来るだけ、キャッシュレス決済の活用を心がけているようです。
また、ミャンマーでの生活で今後心配されているのは停電です。電力・エネルギー省が2022年1月5日に発表した内容では、夏季にあたる3~5月にかけて1,470メガワット(MW)規模の電力不足に陥るとの見通しで、電力不足に対応するために朝夕の電力供給を抑え、一部地域で停電が発生するとのことです。具体的には、電力網への負荷軽減を目的に午前7~11時と午後5~7時の時間帯の電力供給を制限し、一部の地域では停電が発生するということのようです。1月中旬の現時点でも、ヤンゴンでは既に停電が頻繁に発生しているため、自宅でインターネット通信を利用してテレワークをしている私達の業務にも影響が出てきています。
加えて、2022年1月からモバイル通信を使用するインターネット料金が約2倍に跳ね上がりました。そして、2月からは、光ファイバーのインターネットサービスなどについても料金が上がるという通達がありました。
一方でCOVID-19により長期にわたり休校を続けていた、小学校から高校までの学校が2021年12月6日からようやく再開し、2022年3月末に今年度の最終試験を行って2021年度の学年を終了する計画で進められています。ただ大学については、まだ難しい状況のようで、2021年度の卒業の準備を開始しているところもあれば、再開の目途がたっていない大学もあるようです。ある大学では、オミクロン株の感染者が111人発見されたとのニュースが流れたことがきっかけで、授業の再開を見直す動きを始めているところもあるようです。
以上の通り、ミャンマーでの生活環境は、まだまだ改善されるような状況にはなく、苦しい状態が続いていますが、人々は子どもの頃から身に着けてきた仏教の教えを守り、お互いが助け合い、協力し合いながら明日に向かってたくましく生きていこうとの強い心を持ち続けて生活しています。
2022年1月28日(金曜日)
MyanmarDRK Co.,Ltd. Manager
ティザー・ココ